2019-01-01から1年間の記事一覧

1938、「~の~」あらつのさき(3600)、しかのうら(3664)、のこのうら(3670)、かやの山邊(3674)、ゆきのしま(3696)、たかしきのうらみ(3702)、たつたの山(3722)、無耳之/池(3788)、勝間田之/池(3835)、吉野乃山(3839)、藐孤射能山(385…

1936、「~の~」ままのうらみ(3349)、ふじのね(3356)、はこねのやま(3364)、なごしのさき(3365)、はこねのねろ(3370)、よろぎのはま(3372)、うまぐたのねろ(3382、3383)、をづくはのねろ(3395)、ちぐまのかは(3400)、うすひのやま(3402…

1935、「~の~」長谷之川(3225、3330)、明日香之川(3227)、三諸之山(3228、3231)、五十師乃原(3234)、筒木之原(3236)、阿後尼之原(3236)、三野之山(3242、2回)、長門之浦(3243)、泊瀬之河(3263)、明日香之河(3266)、真神之原(3268)…

1934、「~の~」能登瀬乃川(3018)、因可乃池(3020)、貞能※[さんずい+内](3029)、三笠乃山(3066、3209)、大江乃山(3071)、敷津之浦(3076)、楢乃山(3088)、※[獣偏+葛]道之池(3089)、病足乃山(3126)、室之浦(3164)、飛幡之浦(3165…

1933、「~の~」三毛侶乃山(2512)、三笠之山(2675)、夏身乃浦(2727)、名高之浦(2730、2780)、左太能浦(2732)「の」を読み添えするもの。石上(2417)、能登香山(2424)、強田山(2425)、石邊山(2444)、三室山(2472)、鳥籠山(2710)、打廻…

1932、「~の~」羽買之山(1827)、佐保乃山邊(1828)、滓鹿能山(1844)、三笠乃山(1861、1887)、春日之野邊(1872、1913)、春日之山(2180)、巻来乃山(2187)、裁田之山(2194)、借香能山(2195)、泊瀬乃山(2347)、和射美能嶺(2348)「~が~…

1931、「~の~」三名部乃浦(1669)、湯羅乃前(1671)、風早乃/濱(1673)、勢能山(1676)、名木乃川邊(1696)、芳野之川(1720)、六田乃河(1723)、小埼乃沼(1744)、手綱乃濱(1746)、筑波乃山(1753、1759)、三垣乃山(1761)、倉橋之/山(176…

1930、城戸千楯「紙魚室雑記」(日本随筆大成1-2)198-199頁に、萬葉集の「淺茅がはら」を引用し、ついで堀川院百首の「淺茅の原」を引用している。「が」「の」どちらもあるということ。「~の~」大城乃山(1474)、佐保乃山邊(1477)、奈良思乃岳(1506…

1930、「~の~」巻向之山邊(1269)、泊瀬之山(1270)、三笠乃山(1295)、聞之濱邊(1393)、四賀津之浦(1398)、阿婆乃野(1404)、草香乃山(1428)、佐保能河原(1433)、毛無乃岳(1466)「~が~」淺茅之原(1199)(普通名詞か)「の」を読み添え…

1929、「~の~」知多乃浦(1163)、香取乃浦(1172)、尓布乃河(1173)、鹿嶋之埼(1174)、鞆之浦廻(1182、1183)、遠津之濱(1188)、勢能山(1193、1208)、妹之山(1193)、左日鹿乃浦(1194)、妹背之山(1195)、形見之浦(1199)、玉之裏(1202)…

1928、「~の~」佐保能山(955)、香椎乃滷(かた)(957)、三笠乃山(980)、恐乃坂(1022)、四泥能埼(1031)、布當乃原(1050)、鹿脊之山(1056、1057)、三犬女乃浦(1065)、見宿女乃浦(1066)、大和太乃濱(1067)、病足之川(1100)、夢乃和太(…

1927、「~の~」智可能岫(894)、御舟乃山(907)、秋津乃川(911)、三船之山(914)、吉野之河(916)、味経乃原(928)、松帆乃浦(935)、船瀬之濱(937)、大海乃原(938)、藤井乃浦(938)、藤江乃浦(939)、辛荷乃嶋(942、943)、淡路乃嶋(946…

1926、「~の~」三香乃原(546)、明日香乃河(626)、痛背乃河(643)、網兒之山(662)、佐保乃河門(715)、竹田之原(760)、故布乃波良(813)、紀能夜麻(823)、麻都良能可波(858)、麻都良乃于良(865)「~が~」 「の」を読み添えするもの。城山…

1925、「~の~」始瀬乃山(420)、振乃山(422)、美保乃浦廻(434)、清之河(437)、佐保乃山邊(460)、鳥籠之山(487)、真野之浦(490)、見津乃濱邊(509)、家乃嶋(509)、隱之山(511)、佐保乃河瀬(526)、佐保乃河門(528)、妹背乃山(544)、…

1924、「~の~」倉橋乃山(290)、勢能山(291)、浄見乃埼(296)、田兒之浦(318)、布士能嶺(321)、明石之浦(326)、津乎能埼(352)、高城乃山(353)、縄乃浦(354)、阿倍乃嶋(359)、角鹿乃濱(366)、御笠乃山(372)、三笠乃山(373)、笠乃山…

1923、「~の~」真神之原、百濟之原(199)、畝火乃山(207)、羽易乃山(210)、引手乃山(212)、狭岑之嶋(220)、作美乃山(221)、三船乃山(242、243)、御船乃山(244)、野坂乃浦(246)、野嶋之埼(250)、野島之前(251)、藤江之浦(252)、藤江…

1922、「~の~」泉乃河(50)、吉野乃山(52)、高師能濱(66)、泊瀬乃川(79)、淺鹿乃浦(121)、丹生乃河(130)、辛乃埼、渡乃山、屋上乃山(135)、勾乃池(170)明日香乃河(194、196)「~が~」藤井我原(52)「の」を読み添えするもの。泊瀬山(4…

地名の「の」「が」

1921、地名の「~が~」「~の~」。古代の固有名詞には、「~」だけでなく、間に「が」「の」を入れたのが多い(今でも捜せば紀ノ川などいろいろある。)。その違いについては辞典などにも説明されているが、一度全用例を見てみたい。巻1「の」が略せない…

1920、3289少し分かりにくそうな歌なので、阿蘇全歌講義の訳だけを引いてみる。三二八九 み佩かしの、その剣の池の蓮の葉に溜まっている水のように、どうしてよいかわからず、頼りない思いでいた時に、逢おうと思って逢ったあなたのことを、共寝をしてはいけ…

1919、3289豊田八十代、萬葉地理考、全釈と同じ。大井重二郎、萬葉集大和歌枕考、全釈と同じ。奥野健治、萬葉大和志考、剣池は通説通り、清澄池は不明。どちらも資料紹介のみ。北島葭江、萬葉集大和地誌、剣池は石川精舎の近くで、名前からも、霊地として神…

1918、3289集成、全釈と同じ。全訳注、地理説明なし。全注、剣池は通説通り。清澄池は未詳。高樋説、剣池の言い換え(論究)説を出す。新全集、全注と同じ。釈注、剣池は通説通り。清澄池は未詳。和歌大系、私注とほぼ同じ。新大系、剣池は通説通り。清澄池…

1916、3289仙覚抄、ツルキノイケ、大和國。キヨスミノイケ、同。管見、つるきノ池は、大和に有。應神天皇…、此池を…。清隅の池 …和洲ニ有。拾穂抄、仙覚の引用。代精・代初、劔池ハ應神紀云。…開化紀云…。諸陵式…。舒明紀云…。皇極紀云…。清隅池も高市郡…。…

巻13-3289、剣池の蓮

1915、巻16は勝間田池だけ。巻17以降は、越中が多い。越中は関西以外では一番たくさん行ったところだ(長野はアルプスは何度も行ったが平地はあまり知らない)。布勢の湖跡も行った。富山市内も親近感がある。城跡や神通川など。黒部川の廊下も行ったし…

1914、3835例の七条大池から、少し南下すれば郡山市内になり、さらに少し南下すれば、もう郡山城になる。その南端は、近鉄郡山駅から西へ富雄川に向かったとき、学園前あたりから延々と延びてきた丘陵が、崖状に平野につながっているので、よく分かる。その…

1913、3835判で押したような同じような注が多いのは、要するに実地踏査をせずに、地名辞書あたりを写してくるからである。東京の人間が奈良県の万葉故地すべてを見て回ることはなかなか出来るものではない。私にしても新潟岐阜愛知以東の万葉故地などは富士…

1912、3835高木総釈、生駒郡都跡村にある池。全註釈、カツマタノ池は、奈良市の西方六條町に殘つている。窪田評釈、生駒郡都跡村字六条に残ってゐた薬師寺の西方にあたる大池かといわれている。佐佐木評釈、平城京の左京六條にあつた池で、藥師寺に近い。私…

1911、3835仙覚抄、勝間田池、下總國。拾穂抄、かつまたの池は奈良の西京薬師の跡を申傳たり云々能因哥枕には下総にも美作にも入尤不審彼邊の案内知人申侍しは彼寺の近き程に侍とそ代精・代初、紛ナク奈良ノ京ノ内ナリ、袖中抄…奈良西京薬師寺ノ跡…薬師寺ノ…

巻16-3835、勝間田池

1910、巻13は終わりといった3326から更に3333が加わったが、本当にこれで終わり。巻14は東歌で、関西人の私には無縁の地である。巻15も新羅への瀬戸内の歌と越前ではほとんど言うことがなさそうだが、どうだろうか。ただし越前は関西圏で何度も行った…

1909、この4首のうち題詞のあるのを見ると、題詞に惑わされる感じもある。長屋王が奈良山で馬をとめてとあると、普通は、佐保を出発して奈良山の峠で、となる。草香山とあれば、難波を出立して草香山で一服してとなる。しかし、歌の内容と必ずしも一致して…

1908、300 長屋王駐馬寧樂山作歌二首佐保過而 寧樂乃手祭爾 置幣者 妹乎目不離 相見染跡衣1428 草香山歌一首忍照 難波乎過而 打靡 草香乃山乎 暮晩爾 吾越來者 山毛世爾 咲有馬酔木乃 不悪 君乎何時 徃而早將見3237 或本歌曰緑丹吉 平山過而 物部之 氏川渡 …