巻16-3835、勝間田池

1910、
巻13は終わりといった3326から更に3333が加わったが、本当にこれで終わり。巻14は東歌で、関西人の私には無縁の地である。巻15も新羅への瀬戸内の歌と越前ではほとんど言うことがなさそうだが、どうだろうか。ただし越前は関西圏で何度も行ったし、味間野も行ったが。
捜したがやはり巻15はない。巻16は風土性のない歌がほとんどだ。ちょっと地理的に話題なったというところで3835をみることにした。
3835    獻新田部親王歌一首 未詳
勝間田之 池者我知 蓮無 然言君之 鬚無如之
勝間田の池は我れ知る蓮なししか言ふ君が鬚なきごとし
   右或有人聞之曰 新田部親王出遊于堵裏御見勝間田之池感緒御心之中 還自彼池不任怜愛 於時語婦人曰 今日遊行見勝間田池 水影涛々蓮花 灼々 ※[立心偏+可]怜斷腸不可得言 爾乃婦人作此戯歌專輙吟詠也