巻13-3289、剣池の蓮

1915、
巻16は勝間田池だけ。巻17以降は、越中が多い。越中は関西以外では一番たくさん行ったところだ(長野はアルプスは何度も行ったが平地はあまり知らない)。布勢の湖跡も行った。富山市内も親近感がある。城跡や神通川など。黒部川の廊下も行ったし、剣、立山、薬師も行ったし、冬山登山や岩登りもやった。しかし、どうも万葉集から越中を調べるのは気が進まない。ということでこれで終わり。あとは前に戻って、地理や地名に関した各論めいたことをしよう。その前に勝間田池の蓮のおまけとして、巻13-3289の蓮を見ておきたい。
3289 御佩乎 劔池之 蓮葉爾 渟有水之 徃方無 我爲時爾 應相登 相有君乎 莫寐等 母寸巨勢友 吾情 清隅之池之 池底 吾者不忘 正相左右二
み佩かしを 剣の池の 蓮葉に 溜まれる水の ゆくへなみ 我がする時に 逢ふべしと 逢ひたる君を な寐ねそと 母聞こせども 我が心 清隅の池の 池の底 我れは忘れじ 直に逢ふまでに
3290    反歌
古之 神乃時從 會計良思 今心文 常不所忘
いにしへの神の時より逢ひけらし今の心も常忘らえず
    右二首