1922、
「~の~」
泉乃河(50)、吉野乃山(52)、高師能濱(66)、泊瀬乃川(79)、淺鹿乃浦(121)、丹生乃河(130)、辛乃埼、渡乃山、屋上乃山(135)、勾乃池(170)明日香乃河(194、196)
「~が~」
藤井我原(52)
「の」を読み添えするもの。
泊瀬山(45)、大嶋嶺(91)、将見圓山(94)、打歌山(139)、鏡山(155)
微妙なもの
真弓乃岡(167)、檀乃岡(174)、佐太乃岡邉(177、187、192)、佐田乃岡邉(179)
微妙なものといったが、真弓岡とか佐太岡といった「の」の入らない地名はありそうにないので、宇陀の大野などと同じように、地名に普通名詞がついたものだろう。「明日香乃河」などは、同じ長歌中や反歌に「明日香河」が出てくるので、ほぼ確実に音数の関係で付いたり付かなかったりしているのが分かる。出さなかったが、「きよみの宮」「しまの宮」「きのへの宮」などは、「の」の付かない形では出そうにない。予測は出来るが、やはり「~が~」は少ない。今日ようやく1例。