2037、2038、2039、2040、2041、2042、2043
日本霊異記(新編古典全集)-は振り仮名のない部分。カタカナは本文の訓釈に読みが示されたもの。例、峯、嶺、どちらも「大介」とある。
上巻
守部山(もりべやま)、五台山(ごだいせん)、奈良山(ならやま)、吉野山(よしのやま)
金峯(かねのタケ)、葛木峯(かづらきのたけ)、富※[山+氏]嶺(ふじのタケ)
電岡(いかづちの-2)
高脚浜(たかあしのはま)
骨嶋(かばねじま)
中巻
生馬山(いこまやま)、金峯(かねのみたけ)、諾楽山()ふりがななし、訳は奈良山、
秋河()、草津川()、大井河()ふりがななし
奥嶋(おきのしま)
辛前(からさき)
下巻
吉野山(よしのやま)、石鎚山(いはヅチやま)
金峯(かねのみたけ)、御上嶺(みかみのたけ)、海部峯(あまべのみね)
伊波多岐嶋(いはたきじま)
読む前から予測できたが、膨大な文章量にしては地形地名が非常に少ない。山、川、島にしても、宗教者や生活者の日常の場であって、自然美を鑑賞する対象ではない。やはり仏教説話集だから、説話に重点があって、和歌集や地理書のように、自然や地理には関心がないということで、自明のことを確認しただけであった。それにしても、金峯が二通りに読まれているのは謎だ。