2170~2174

2170、2171、
4-487、鳥篭之山有(とこのやまなる) 不知哉川
4-490、眞野之浦乃(まののうらの) 與騰乃繼橋
4-499、公之使乃(きみがつかひの) 雖見
4-502、妹之心乎(いもがこころを) 忘而
4-511、隱之山乎(なばりのやまを) 今日
4-522、※[女+感]嬬等之(をとめらが) 珠篋
4-531、君之御幸乎(きみがみゆきを) 聞之
4-543、吾背子之(わがせこが) 徃乃
4-545、吾背子之(わがせこが) 跡
4-593、小松之下爾(こまつがしたに) 立
4-615、君之枕者(きみがまくらは) 夢
4-619、君之使乎(きみがつかひを) 待八
4-637、吾背子之(わがせこが) 形見
4-662、網兒之山(あごのやま) 五百重
4-697、君之直香曾(きみがただかぞ)
4-718、妹之咲〓乎(いもがゑまひを) 夢
4-726、君之家乃(きみがいへの) 池
4-731、君之名立者(きみがなたたば) 惜
4-734、眞毛妹之(まこともいもが) 手二
4-747、吾妹兒之(わぎもこが) 形見
4-760、竹田之原爾(たけだのはらに)
4-766、君之目乎保利(きみがめをほり)
4-773.774、諸弟等之(もろとらが) 練乃
4-777、吾妹子之(わぎもこが) 屋戸
4-784、妹之手本乎(いもがたもとを) 纒
あまりに多いので、主格、目的格の「之」を除き、所有格だけにしたが(さかのぼっても削除)、それでも多い。地名は5。「~の山」3、「~の浦」1、「~の原」1。「が」と読むのはない。
2172、
巻5なし。なんと極端なものだ。大方音仮名の「之(し)」。
6-914、三船之山者(みふねのやまは)
6-916、吉野之河乃(よしののかはの)
6-948、春日之山者(かすがのやまは)
6-1029、妹之手本師(いもがたもとし)
6-1032、吾妹子之(わぎもこが) 手枕
6-1036、妹之手枕(いもがたまくら)
6-1040、念子之(おもふこが) 屋戸爾
6-1043、松之枝(まつがえを) 結情者
6-1057、鹿脊之山(かせのやま)
巻6も少なめ。ただし主格、目的格は結構ある。地名は4つ。山が3,川が1。こういうのは「が」とは読めそうにない。
2173、2174
7-1074、妹之庭母(いもがにはにも)
7-1085、妹之當(いもがあたり)
7-1090、吾妹子之(わぎもこが) 赤裳裙
7-1091、吾妹子之(わぎもこが) 形見
7-1109、君之手取者(きみがてとらば)
7-1115、妹之紐(いもがひも)
7-1168、八重折之於丹(やへをるがうへに)
7-1169、公之舟泊(きみがふねはて)
7-1174、鹿嶋之埼乎(かしまのさきを)
7-1177、三方之海之(みかたのうみの)
7-1179、淺茅之上爾(あさぢがうへに)
7-1182、鞆之浦廻二(とものうらみに)
7-1183、鞆之浦廻乎(とものうらみを)
7-1186、海未通女等之(あまをとめらが) 袖通
7-1188、遠津之濱之(とほつのはまの)
7-1193、妹之山(いものやま)
7-1195、妹背之山二(いもせのやまに)
7-1199、妹之嶋(いもがしま) 形見之浦爾(かたみのうらに)
7-1202、玉之裏(たまのうら)
7-1209、母之最愛子曾(ははがまなごぞ)
7-1230、金之三埼乎(かねのみさきを)
7-1244、未通女等之(をとめらが) 放髪乎
7-1255、君之爲(きみがため)
7-1265、新嶋守之(にひしまもりが) 麻衣
7-1266、吾見之兒等之(わがみしこらが) 目見
7-1270、泊瀬之山丹(はつせのやまに)
7-1273、波豆麻公之(はづまのきみが) 馬乘衣
7-1365、吾妹子之(わぎもこが) 屋前之秋芽子
7-1417、名兒乃海乎(なごのうみを)
なかなかここも多い。地名は、埼が1、海が2、浦が4(延べ数)、浜が1、山が3、島が1。種類が増えたが、海関係のには普通名詞に見えるのもあり微妙だ。そして1つ出た「島」が問題だ。妹之嶋(いもがしま)は普通こう読まれている。「妹之」とくれば、「いもが」と読むのが大変多かった。しかも、ここは、続いて「形見」とあるからなおさらだ。しかしそれなら、例の多い「妹之山(いものやま)」はどうなるのか、「妹背之山」もある。こういうのは「いもがやま」にならないのか。「妹之山」が「いものやま」なら、「妹之嶋」は「いものしま」ではないのだろうか。地名の場合は「之」は「の」ではないのだろうか。「妹之嶋」を「いものしま」と読む説もあるようだが、あとで調べてみたい。